彼との馴れ初め
彼とはもう5年の付き合いなの。うち2年間はお客様。ソ-プランドの太客のひとり。そこから一線も出ずに2年間。一緒にお食事やお茶しても私を「お姉ちゃん」呼ばわり。(普通は源氏名か本名)
私の方が年下なんだけどね。
お客様としてもマナーよく一切が丁寧。アルコール飲んでとかそういう事もない。絵にかいたような良客。
そうして、外で逢う(待ち合わせをしたりいわゆるアフター)する太客の中では
彼はひときわ異彩を放っていたし、
雑談の中でポロっと言った「俺S男だから」から先は
絶対にその嗜好を言わない。
…どんなSなの?
普通はあれ好きこれ好きというし、その嗜好の話で盛り上がるものだけど
頑として言わない。「好きなコとする大事な行為だからあっけらかんと言うものではない」
というような主旨の話を繰り返す。
じゃ、私は好きでも大事でも付き合ってもないんだなあと、不思議な気持ち。
だから番付が「お姉ちゃん」なんだなって。ちょっと寂しくなった。
嬢だからバカにされてる訳じゃないけれども、他の私の太客達の彼氏ヅラっぷりとは明らかに違う。
嬢でもない
彼女でもない
お姉ちゃんなんだ。って線を引かれると寂しい。
彼の特別になりたい。だけどこの口調からして無理だってことだろうし
嗜好の内容を言わないのは明らかに私は蚊帳の外なんだなと
太客デ-トは疲れる人と楽しい人といて、楽しい人の方だったけれども
もし、付き合うことになったらとんでもなく束縛してくるんじゃないかって、言わない彼の裏側が
とてつもなく怖かったな。

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